穴のおはなし(パート2)

 ここで、アナ物語の本論に入ってくるのですが、その前に株式会社ダイニチの穴加工の定義を述べておきたいと思います。
 
株式会社ダイニチの穴加工の定義
 ◎小径とは?・・・・・ Φ7mm以下をいう。
 ◎深穴とは?・・・・・ 径の5倍以上の加工長さをいう。
 ◎穴加工とは?・・・ ドリルの加工は切削が穴の中で行われ、加工時の正確な情報がつかめないために多くのトラブルが発生する。さらにドリルの加工が切る加工ではなく削る加工であるために多くの問題が発生する。


髪の毛より細い穴

 株式会社ダイニチは、髪の毛より細い穴をあける事ができる会社です。髪の毛は普通0.1mmの太さですが、株式会社ダイニチは何と、0.02mmの穴をドリルであけることができるのです。

(2001年株式会社ダイニチは、技術改良を加え従来の0.05mmから0.02mmの穴をあける事に成功しました。)

 このような、0.02mmの穴をあけるには『いい機械、いい刃先、いい切削液、いい工具、いい加工条件、いい治具』が必要です。

   設 備  ミロク製ガンドリルマシン・MICROHOLE・独自開発機
 ROKU-ROKU製小径微細加工機
 
工 具  顕微鏡で確認しながら治具を利用した
 固有の研磨方法
 
切削液  深穴まで切削液が浸透できるような粘度で
 しかも切削性の良いもの
 弊社独自のブレンド液
 
切削条件  常識を覆す非常識という条件(例えば0.1mmの穴あけ)
 回転数 通常の1/30〜1/10(800〜1,200回転)
 時には材質・精度、使用目的等の条件を考慮して
 30,000を超える回転数で加工する場合もある。

応用範囲について

では、髪の毛よりも細い穴は、どんな分野で使用されるのでしょうか?私達では、いままで以下の分野でのご依頼を受けてきました。その一端をここにご紹介しましょう。
 航空機産業・医療機器・工作機械・バイオテクノロジー
 産業ロボット・繊維機械・原子力発電・宇宙産業
 情報産業・精密金型・塗装機械・光通信・液体用特殊ノズル
 食品機械・半導体産業etc